神奈川県立大和西高等学校
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校長 大野 俊世

                  



  
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国際人とはどのような人でしょうか。

〇外国語を流ちょうに話すことができる

〇様々な国や地域の文化について、よく知っている

そのようなことを「専門性」という言葉で表すとすれば、そのような「専門性」を身につけることは、もちろん大切です。

 

しかし、国際人になるためには、「専門性」より、もっと大切なことがあります。そのことをお伝えするために、今、世界で、つまり国際的に、どんなことが行われているか、考えてみましょう。

 

今、世界では、国連を中心に、様々な取り組みが行われています。

 

まず、地球全体の規模で持続可能な開発を実現するという取り組みです。具体的には、

〇貧困や飢餓をなくす

〇ジェンダーの平等を実現する

〇気候が変動していることに対応する

〇海や陸の生態系の保護などを通じ、地球全体の環境を保全する

 

私たちに身近な、教育という点では、世界中のすべての子どもが、教育の制度から排除されないようにするための取り組みが行われています。

〇障害のある子ども、

〇居住する地域性により、教育にアクセスできない子ども、

〇宗教の違いや、性による差別、そして、少数民族であるために迫害を受け、教育を受けられない子ども、

 

インクルーシブ教育と呼ばれますが、そのような、教育から排除されている、世界中の子どもたちが、教育を受けられるようにしようという考えが広がってきています。

 

これらの取り組みの、基本にある考え方は、4つの英単語で表されます。

 

No One Left Behind

だれひとり、おいてきぼりにしない

 

という考え方です。今は、世界中に置いてきぼりにされてしまっている、国や地域、子どもたちがいるけれども、すべての国や地域が協力して、一つの国も地域も、一人の人も、置いてきぼりにすることなく、みんなで未来に向かっていこう、ということです。

だから、これからの国際社会において、もとめられる国際人とは、No One Left Behindの考え方に基づいて、みんなで協力できる人、ということになります。

 

 

そこで考えてみてください。そのような人になるために、言葉を話せる、とか、異文化について知っているといった、専門性だけで、十分でしょうか。

 

一番必要なことは、国同士であれ、個人と個人の関係であれ、相手を理解しようとする気持ちや、お互いを尊重しようとする姿勢であり、そのような気持ちや姿勢のことを、「人間性」という言葉でまとめてみたいと思います。

 

つまり、国際人に必要な資質は、まずは、自分だけが良ければよい、のではなく、他者への思いやりを持って、仲良くしようとできる「人間性」、そして、その人間性を、行動で表すときに必要になる「専門性」です。

 

では、新入生の皆さんが、未来の国際人となることができるように、大和西高校ですべきことは何でしょうか。

 

難しいことではありません。人間性を向上させるためには、今日、一緒にこの場にいる仲間たちや、2、3年生の生徒たち、地域の大人たちなど、これから出会う人たちと、思いやりの気持ちをもって接し、お互いを理解しようとすることです。これから会う人は、実は周りに言えないつらさを抱えているかもしれない。一人一人が、そのような相手への想像力をもって、お互いに接することができれば、みんなが安心して生活できる場所に、大和西高校はなると思いませんか。

 

そして、素敵な人間性を、きちんと表現できるように、たくさん勉強して、専門性を身ににつけてください。

 

保護者の方への言葉。お子様の、そのような成長に向けて、ご協力をお願いします。

 

来賓への謝辞。生徒たちを見守り、お力をお貸しください。